まだまだ真っ当さが足りないのだろうか

 

 

 二日連続でインターネットの異常者と一悶着があり、非常に厳しいお気持ちになっている。

 しかもどちらも自分の蒔いた種だとは到底思えない、ほとんど相手方からの突進のような感じで、事前に避けられるものではなかったので困っている。

 Twitterには異常者しかいないというのは常に念頭に置いておくべきことではあるが、やはりこうやって理解(わか)らせられる機会がないと、ついつい忘れがちになる。

 

 

 まずは一件目。

 元から距離感がおかしいと感じていた相互フォロワーがいた。脈絡のない謎のクソリプをよく送ってくるやつで、ついにその異常行動がリプライからDMへと移行した。

 「バカデカい愛って何?」みたいなDMだった気がする。いつも通り𝑲𝑰𝑺𝑺とか𝑳𝑶𝑽𝑬とか言って適当にあしらっていたら、いきなり「別に君のことなんか愛していない。」などと言い出し、「だいたいその肌荒れは普通じゃない。食生活がおかしいんじゃない?」と、いきなりわたしの容姿への言及に話が飛んだのだった。

 

 別にクソリプやクソDMを送られる分には構わないのだけど(無視すればいいだけなので)、たいして仲良くもない他人に容姿のコンプレックスについて触れられるのはたまったもんじゃない。というか仲良くてもめちゃくちゃ嫌だ。

 「人の健康を気づかうという形でお節介を焼いて正義ごっこで気持ちよくなるな」とやんわり(?)注意したところ、「悪意のないところに悪意を感じとる能力に長けてるね」と返ってきた。「そもそも人の容姿の欠点について口出しするのが失礼だ。お節介を焼くなら言い方を考えろ」と言うと、「だって口出さなかったらずっと不健康なままやん。プライド高。キモ。素直に気にしてるだけなのに、それをオナニーだとか正義ごっことか言うの、性格悪いよ」と言う。どうしても謝ろうとしないし、悪びれるそぶりもない。

 しまいには「俺の親は死ぬほどお節介だったけど、それで親に謝ってほしいなんて一切思わない。親に悪気がなかったから、どれだけ厚かましいお節介でも全部受け止めた。それが親の愛情だろ」などと言うのだ。おれはおまえの親ではないが……。

 「親→子の愛情関係は他の人間との間では成立しない。どうしてこれだけ不快になったことを表明しているのに、一切詫びずに持論を押し付けてくるのか」と半ばキレながら返すと、「負けを認めたくないから」と言われ、もう無理だと思いブロックした(なぜか先にブロックされた)。

 

 終始、意味がわからなかった。何だったんだろう。嵐みたいなやつだった。どうぞこの先も、勝ち負けを対話の本質だと勘違いしている幼稚な感性で生きて、ドシドシ嫌われていってくださいね。おれはできる限りの忠告はしましたから……。

 

 

 そして二件目。

 自称・メンヘラの男フォロワーがいた。彼とはリアルでも交流があり、一度告白されたことがあった。当時はわたしに彼氏がいたために断ったのだが、その後も同じメンヘラ同士仲良くやっていた。わたしの働いているコンカフェにもそれなりに来てくれていた。

 わたしには、信用している友人にのみ伝えているプライベートな事情(主に仕事や恋愛関係など)があり、それを彼にも教えていた。

 そして昨日、あるところから”彼がわたしのアンチにその事情をバラしている”という情報を得た。そのアンチというのは、以前から定期的にわたしについて言及している、冷笑系の割に熱心にアンチ活動をされている女性だ。

 彼女がわたしの事情を聞いて、それをTwitter(鍵垢)に投稿して嘲笑しているらしい、ということを知った。

 

 面倒くさいことになった。特に恋愛関係のことは、わたしの周囲の人物に迷惑がかかるといけないので、あえて伏せていたのだけど、こんなところから漏らされるとは思ってもみなかった。

 鍵垢とはいえ書かれたものは困るので、ツイートの削除を求めるリプライを送ったのだが(DMは解放されていない)、見事にスルーされている。平常通りツイートはしているが、返信はない。どうやらわざと無視しているらしいとの情報もあった(真偽は定かではない)。

 正直、すごいやつだと思う。性格が悪すぎる。これまでどうやって生きてきたんだろうと思った。どうやら伴侶がいるらしい。こんなに性格が悪くても、恋愛ってなんとかなるんだなと感心する。

 信用していた友人には裏切られ、熱心なアンチ活動をされている方にはプライバシーの権利を侵害され、本当に辟易している。どうしたらいいんだろう。怒りというか呆れというか、信用する相手を間違えた自分の不甲斐なさというか、なんだかもうさまざまな感情になっている。

 

 

 信用していた友人からは謝罪もない。「なぜ謝らないのか」とLINEで送ると「弁明もできないし許されないと思う」と言われ、「許されないから謝らないというのはおかしい」と送ると、「謝るのもおこがましいと思う」と言われた。「勝手に自己完結するな」と送ったところで既読無視されている。

 異常すぎるだろ。謝りたくないだけのことを「許されない」だの「おこがましい」だの言い訳をつけるな。ダサすぎる。

 

 熱心なアンチ活動をされている方の、時々フェミニズムじみた(ミサンドリーじみたとも言える)ツイートをして支持されている様子が、稀におすすめ欄に出てくる。

 ふざけるなよ。小さな社会ですら不幸を生むおまえが、大きな社会に物申している場合か。それともおまえのフェミニズムは、これまで男性につけられた傷への報復の都合のいいパッケージか?

 

 彼らは二人で、わたしの見えないところでわたしの悪口で盛り上がっているらしい。

 まあもう言いふらされた事実は変わらないので、勝手にやってくれればいい(一応まだ怒ってはいる)。それを止める権利もすべもない。もうどうでもいい。どうせこいつらはこういう性格の悪さで他人から見放されていくのだから、わたしの出る幕ではない。

 できれば、名誉毀損プライバシー権の侵害などで法的措置に持っていきたいのだけれど、まあそんな精神力も資金もないわけで、泣き寝入りするしかないのである。

 

 

 という出来事が立て続けにあった。本当に面倒くさい。インターネットの人間を信用するのは、もうやめた方がいい。

 さすがに自分が可哀想でたまらない。こんなにも真っ当に生きることを心がけているのに、どうしてこんな目に遭うのだろうか。それとも、まだまだ真っ当さが足りないのだろうか。人生は修行ですね……。

 

 タイムラインの構築に比較的成功しているからか、知的水準リテラシーの近しい人たちがフォロワーやその周辺にいる。だからこそ、同じ常識を持ち合わせているはずだろう、話せばわかるだろう、と思っていた。

 実際は全然そんなことはなかった。意固地になって話を通じさせてくれなかったり、そもそも対話に応じてくれなかったりするらしい。常識以前の問題だった。新たな発見である。

 

 

 どうかみなさんはくれぐれもインターネットの人間を信用しないようにしてくださいね。そもそも、これだけ娯楽とコンテンツの溢れる現代社会において、インターネット、とりわけTwitterを趣味にしている人間はもれなく異常者です。

 ほどよく他人をコンテンツ化して消費する分には構いませんが、のめり込むとわたしのように痛い目を見ますよ。きっとこれらの災難は、インターネットにのめり込みすぎたわたしへの罰なんだと思います。そうでも思わないとやっていけませんからね。人生は修行です。