手放したからこそ輝いて見えるだけで

 

 

 最近は、何をする気にもなれない。どんよりと身体が重く、何にも興味関心が湧かず、あんなに好きだった現代美術の本も読まなくなって、Twitterすらもあまり見なくなって、仕事以外の時間はただただ寝潰している。

 今日は急遽休みになったので、しこたま寝て、最低限の家事をやって、また寝ようとしている。煙草を吸いに喫茶店に行こうかとも思ったが、収入がない日に浪費をするのはよくないので、大人しくベランダで吸うことにした。

 もしかして鬱転してきているのかなあとは思うけれど、情緒の波というのは誰にでもあるし、梅雨という季節による影響も考えられるので、あまり深く考えないようにしている。

 

 昨日は、Galileo Galileiというバンドのライブに行った。7年ぶりの活動再開で、もちろん新譜の曲もやってくれたのだが、わたしを一番救ってくれていたアルバム「PORTAL」からの曲や、その頃のシングルB面の曲までやってくれて、最前から2列目に立ち尽くしながらボロボロ泣いてしまった。本当に世界一素晴らしい大好きなバンドだ。

 

 

 最近、就活を始めて、やはりわたしもガクチカなるものを考えなければならないようになった。なんなんだよ、ガクチカって。なんで頑張らないといけないんだ。ただ命を繋ぐだけで精一杯なのに、その上で何かを成し遂げないと一人前になれないだなんて、ふざけたシステムすぎる。

 幸い、わたしは大学一年生のデカ・躁鬱時代に、京都市立芸術大学ファッション同好会「shampoo」を立ち上げたという実績があるので、過去の自分からありがたく拝借させていただくことにする。

 

 「shampoo」に想いを馳せる。一応、今も活動は(たぶん)続いているらしい。

 ファッションが好きな学生が多いにも関わらず、コミュニティはわりと散り散りになっていて、勿体無いなあと思ったのが始まりだった。ファッション専攻が設置されていない芸大で、それぞれが身につけた芸術のスキルを、ファッションを介して発揮できる場があればいいと思ったのだった。

 月に一度、ドレスコードを決めて集まり、撮影会をするイベントを開催した。学内で見かけたおしゃれな学生・教授に声をかけてスナップ写真を撮り、SNSで発信した。メンバーが最近買った服や、おすすめの服屋を紹介するコラムを読めるサイトをワードプレスで作った。どれもこれもわたしが仕切って、メンバーに仕事を振り分けて、学内ではそれなりに影響力を持つサークルだった。

 

 全てわたしが作ったが、全てわたしがメチャクチャにした。躁鬱の勢いに任せすぎた。急に不登校になって、(後輩に引き継いだこともあって)しばらくはわたしがいなくなっても運営されていたが、コロナ禍によるサークルの活動制限で完全に落ち込んでしまった。

 

 今思えばとても楽しい活動だった。ドレスコード集会のたびに新しい服を買っていたし、「shampoo」のSNSのフォロワーが増えるたびに嬉しかったし、週明けに大学に行って「コラム読んだよ」と言ってもらえるのも励みだった。

 もうわたしは卒業したので手を出すことはできないけれど、また復活してくれたらいいなと思う。

 

 

 5年前に投薬治療を始めて躁鬱が穏やかになって、ずいぶん生きやすくはなったけれど、やはり日常がギラギラしなくなったことはつまらない。わたしの人生はもっとおもしろかったはずなのに。異様なまでのエネルギーも万能感も爆発的な感情も何もかもを失ってしまった。おもしろくない。

 投薬治療をしていなければ、地獄の鬱も時間が解決して、また最高に愛おしい日々を更新しつづけていたのだろうか。

 ただまあデカ・鬱と引き換えのデカ・躁というのは多方面に迷惑をかけるので、やはりないほうがいいのかもしれない。手放したからこそ輝いて見えるだけで、きっと当時はものすごく苦しかったのだろう。

 

 

 就活はマイナビ2020sというありがたいサービスに登録して、マイナビのおねえさんにかなり助けてもらっている。既卒・職歴なし・未経験でも応募できる企業を探してもらったり、面接練習に付き合ってもらったり、この先はスケジュール管理までしてくれるそうだ。ビジネスマナーのビの字もわからないわたしにはとてもありがたい。しかも全て無料だ。なんと便利な世の中なのだろう。

 まだ面接の段階には進んでいないので、就活のつらさを身にしみて実感するのはこれからだろう。

 嘘のような本当のような嘘をつきまくって、慣れない服を着て、慣れない言葉を話して、慣れない場所に一人乗り込んで闘うのだ。想像しただけでも恐ろしい反面、どうにかなるやろとも思う。人見知りと緊張はしないほうなので、ADHD特有の遅刻ブッチさえしなければ、たぶんどうにかなる。

 

 ちょっと前に障害者手帳を更新したら3級から2級になっていたのは今でもおもしろいが、障害者でもクローズ就労でドシドシやってみせるぜ。待ってろよ。

 

 

死ぬわけにはいかない

 

 

 今日は2回目の更新。8時に起きて、二度寝して、10時に起きた。現実から逃げるように眠ったが、起きても気分は暗かった。

 ひとつ前の記事にも書いたが、無職である現状を叱られたことについて、ひどく落ち込んでいる。無職であることがつらいというよりも、助けてほしい人に叱られたことがつらい。

 

 

 

 今日もモーニングを食べに行く。喫茶店のモーニングを食べるたびに思うが、これで人は本当に満腹になるのだろうか。わたしには全然足りない。

 ここのモーニングセットはドリンクの値段が据え置きのままサービスでついてくるので、オトクだなみたいな気持ちで食べているけれど、正直なところもう500円払うからもっと食わせてくれと思う。わがまますぎるかな。

 

 久しぶりにバカデカいマシュマロを返す。昨日はあまりにも億劫で返す気にならなかった。今日もあまり乗り気ではなかったが、溜まっていくと返すのがさらに億劫になるし、勇気をだして相談してくれたり、やさしい気持ちを送ってくれたりした人たちを無視するのは心が痛いので、なんとかバカデカいマシュマロを返し終えた。

 

 

 

 洗濯をして、軽い掃除をした。そして、やることがなくなった。だらだらとTwitterを見る。怒っている人ばかりで気が滅入った。

 

 なぜだかわたしのタイムライン(と、おすすめ欄)はトランス問題が盛んに取り上げられている。これはわたしのタイムラインの構築の失敗による偏りなのか、今のTwitterが全体的にこうなのかはわからない。トランスの差別に反対する人と、トランスの受け入れは女性差別に繋がるという人と、その他の人が、わかりやすく強い言葉で、それぞれのお気持ちをぶちまけている。

 今のわたしにはとてもつらいタイムラインだった。現実がつらくて、ベッドの上でほとんどしかばねになりながらTwitterを見るぐらいしかできないのに、Twitterまでもがつらい感じになっていて、いよいよ逃げ場がない。インターネットは救いではなかった。

 

 わたしがアンチフェミニズムに走ったときに似ている、と思った。その後、それが間違いだったとわかって反省したこともあって、いまさらトランス差別をする側の人間になるつもりはないが、これだけ怒っている人がたくさん目に入ると、正直ちょっと嫌になってしまう。ノンポリだと非難されるのは承知の上で、よそでやってほしいと思ってしまう。

 

 まあでも、他人は変えられない。わたしがTwitterを見ないようにするしかない。しばらくはTwitterはあまり見ないようにしよう。

 

 

 

 眠くはなかったけれど、やることもないので、1時間ほど寝たり起きたりを繰り返した。

 大好きな友達からLINEが来て、「つらいならいつでもうちにおいで」と言ってくれたが、わたしはその後に予定があるので、今日は行かないことにした。

 この友達には本当にお世話になっている。こんなにもいつでも味方でいてくれる友達は、この子の他にはもうできないだろうと思う。この子との出会いもインターネットだった。わたしはインターネットに生かされている。

 

 夜の予定は、5年ほど付き合いのある、キャバクラ時代からのお客さんとの焼肉デート。後述するが、わたしはこの人のおかげで命を繋ぎ止めてきた。この人と出会うために水商売をはじめたのかもしれない、と思えるほどだ。

 

 

 焼肉デートまで時間があるので、今日もシェアサイクルで海に行こうと思い立った。先日は、方向感覚にまかせて適当に行ったので気づかなかったのだけれど、どうやら大阪にも海の見えるスポットはあるらしい。Googleマップには「中央突起」と書かれている。変な名前だ。先日わたしが行ったところのもう少し北にあるそうだ。今から出れば、ちょうど夕焼けが見えるだろう。

 千日前通をひたすら西に行く。昨日が雨だったこともあってか、涼しくてサイクリングにはもってこいの気候だ。

 

 しばらく行くと、お客さんから「早いけど、大阪に着きました」というLINEが来た。約束より2時間も早くて驚いた。

 海を見に行くのでいっしょにどうか、と聞くと、荷物が多いので、とやんわり断られた。1人ででも行こうかと思ったけれど、2時間も放置するのも忍びないので、今日は夕焼けサイクリングを諦めた。わたしには暇があるからいつだって行ける。べつに今日じゃなくてもいい。

 

 

 お客さんとの待ち合わせ場所に行くまでの間に、あまりにも素敵すぎる喫茶点を見つけたので、思わず入ってしまった。そもそも焼肉の前に喫茶店に行くことになっていたので、ここで現地集合ということになった。

 

 綺麗なおばあさんがやっている喫茶店で、アイスカフェオレにはホイップクリームがのっていた。ホイップクリームをのせてくれるタイプのアイスカフェオレに出会うと、ちょっとうれしくなる。

 チョコバナナパフェがメニューに書かれていて、最近のわたしはパフェを食べたかったのでものすごく迷ったが、このあと焼肉に行くことを考えて、また次回のお楽しみにした。

 

 会うのは約1ヶ月ぶりなので(お客さんが激務でだいたい1~2ヶ月に1度しか会えない)、1ヶ月間にあったことをお互いにたくさん話した。早めの誕生日プレゼントということで、ウィンストン・キャスターのカートンを買ってきてくれた。ありがとうございます。

 くだらないおしゃべりをたくさんしているうちに、1時間が過ぎて、焼肉デートに移行した。

 

 

 

 近鉄電車に乗って、日本橋から鶴橋に行く。鶴橋は焼肉(コリアタウン)の名所だ。高級焼肉店から大衆焼肉店まで、とにかく焼肉屋がたくさんある。

 

 数年前にも鶴橋で焼肉を食べたが、たしかそれは2018年ぐらいで、その間にオリンピックを挟んでいるので、多くの店が禁煙になっていた。わたしもお客さんも喫煙者で、なかなか入れる店がなくて困ったが、1軒見つけて入った。

 彼はわたしの幸せそうな顔を見るのが唯一の生きる希望だそうで、どんな要望を伝えてもほとんどNGを出さない。怖くなるぐらいわたしを優先してくれる。ちょっと高そうだな、と思ったけれど、煙草も吸えるしおいしそうだしここにしよう、と言ってくれた。

 

 

 自分では到底食べられないようなお肉の盛り合わせをたくさん注文してくれた。

 彼はいつだってわたしがひとりではできない体験をさせてくれる。そのたびに彼は、これぐらいしか俺にはできることがない、と言う。彼は「これぐらい」と言うけれど、すべてわたしには見合わないぐらいの価値がある。

 

 彼は肉をどんどん焼いてくれるので、うまいうまいと食べてるうちに、あっという間に胃もたれを起こした。25歳を過ぎたあたりから胃もたれをするようになった。何を食べても大丈夫だった屈強な胃袋が、加齢とともに弱っていく。食べることが一番の趣味なので、本当に困っている。

 安い炭水化物ばかり食べているので、ひさしぶりにタンパク質を摂取した。やはり肉は人を強くする。もっと強くなるためにドシドシ肉を食らおうと決めた。

 

 

 

 なんだかんだ今日もいい日だった。一方で、ここしばらくのうちで一番死にたいと思った日でもあった。感情がめちゃくちゃだ。統合するのが難しい。

 応募していたweb系の企業から返信があった。面接は、来週の金曜に決まった。やはり5月中に定職に就くのは厳しそうだ。どうやって生き延びようか。とにかく、一刻も早く免許を取らなければならない。

 

 明日は、フォロワーが誘ってくれたので、知らない街の喫茶店に行く。その後、また別のフォロワーが主催する古本市を覗きに行く。

 

 わたしは本当に人に恵まれている。たくさんの人に救われてここまで来た。だからこそ死ぬわけにはいかない。もらってきたたくさんの愛を無下にする裏切りは、決して許されることではない。せめて、もらってきた愛の分だけでも生をまっとうする必要がある。

 これまでわたしに関わってくれた人と、これからわたしに関わることになる人に、飽和してしまうぐらいのたくさんの幸せが降り注いでほしいと心から思う。どうがんばっても他人の人生の当事者にはなれないし、遠くから祈ることしかできないけれど、どうか全員がなるべくずっとすこやかでありますように。

 おやすみなさい。

 

 

 

スケベな配信でリスナーのズリネタになる仕事

 

 

 

 チャットレディの体験入店が終わった。

 体験入店といってもこういう夜職に分類される店の体験入店は「体験」ではない。昼職の企業で言うところの「試用期間」だ。昼職と夜職の違いは、昼職は試用期間の時給が通常より安いのに比べて、夜職は体験入店の時給が通常より高い。だから、正式な在籍になる前に飛べば荒稼ぎ(といっても知れているが)できる、体入荒らしという概念が存在する。

 体験入店は3日間だった。実際にチャットレディをやってみた感想を記録する。今チャットレディをやってみようかと考えている人がいれば、そういった人たちの参考になればと思う。

 

 

 まず第一の感想は、「精神的にキツい」。本当にキツい。チャットレディという業種は、まあざっくり言うと、スケベな配信でリスナーのズリネタになる仕事だ。

 

 さまざまなズリネタの提供の仕方があるが、乳を寄せて揺らしたり、お尻を画面に映したりするというのはかなりのソフトサービスで(下着を脱ぐ/脱がないという選択も任せられている)、過激なライバーはオナニーやアナニーを配信する。法律の問題で性器は映せないが、みんなスレスレを行くようだ。

 オナニー配信をするライバーが相当数いるということは、わたしも当然リスナーからそれを求められるということだ。さすがにわたしはそこまでして稼ごうとは思わない。この世には少なからず公開オナニーを性的嗜好とする人間もいるが、わたしはそうではないし、なけなしのプライドが公開オナニーを許さない。

 

 リスナーはだいたい「いっしょに気持ちいいことしよう」のような文言で誘ってくるのだが、「そういうのやってないんで……」と断るとすぐさまチャットルームを退室する。「わかりました」の一言も残さずにいなくなられると、何も悪いことをしていないのに、なんとなく申し訳ないような、後ろめたいような気持ちになる。

 

 しかも地味にしんどいのが、配信は自分の映っている画面を確認しながら行うので、自分がズリネタを提供している様子が嫌というほど視界に入る。どうしてわたしは知らない男に向けて乳を揺さぶって媚びているのだろうと、なんだかとても屈辱的で惨めになるのだ。

 どんどん自分を嫌いになっていく。精神衛生に悪すぎる。

 

 

 

 とはいえ悪いことばかりでもない。

 会話のほとんどが下ネタやスケベ話で行われるので、かなりデカい声でハキハキと「ちんちん」や「おまんこ」と言うのだが、それが結構ストレス発散になる。日頃の鬱憤が、ちんちんやおまんこに乗って晴らされていく。

 わたしに必要だったのは、インターネットでぽちぽちお気持ち表明をすることではなく、デカい声で下品なワードを発声しまくることだったのかもしれない。

 

 あと、失礼な話だが、ライバーにはとにかく肥満体型の女が多い。おっぱいのサムネで釣っている女はもれなく肥満体型だ。乳がデカい女は身体もデカい。

 だから、それなりの体型でそれなりの顔面をしているだけでかなりちやほやされる。リスナーの判断基準がとんでもなく低い。

 

 

 たまに、スケベ話だけで満足してくれるというか、むしろそっちが目当てのリスナーもいる。いわゆるバーチャルキャバクラだ。ノリが合えば1時間ほど二人きりで会話する。わたしはそっちの方が性に合っている。やはりつくづく飲み屋の女である。

 ただ、これには向き不向きがあると思う。コミュニケーションが苦手な子は脱いだりオナニーしたりする方が稼ぎやすいのだろう。そういう理由で、ガールズバーやキャバクラを避けて風俗店で働く子もいるので、それはインターネットでも変わらないようだ。

 

 

 

 正直、一刻も早く辞めたい。性的なまなざしで精神が磨耗しまくる。こんなの気が狂ってしまう。お金をもらってもやりたくない。せっかくこれのために原付免許を取りに行ったのに、こんなに向いていないとは思わなかった。

 給料システムもうまくできていて、3ヶ月後にボーナスと共に満額が支給されるという仕組みで、飛びづらくされている。わたしはこれまでのアルバイトで飛んだことはないし、ここも辞めるならなるべく円満がいいのだが、どうやって辞めようかと都合のいい言い訳を探しつづけている。

 

 結局わたしにはコンカフェが適職だということに気づいた。ここまで長い長い遠回りをしてきた。飽きてきてやる気がなくなっていたが、ちょうどシフト提出の時期でもあるので、こちらで鬼出勤をさせてもらうことにしよう。今月のカードの支払いは諦めた。どうせ来月中に止まることには変わりないので、再来月ぐらいにまとめて払おうと思う。

 つくづく、楽に稼げる仕事はないものだな、と実感する日々だ。

 

 

 

異常おじさんの観察

 

 

 疲れすぎていて、日記を書く前に寝てしまった。振り返りつつ、昨日の日記を書く。

 

 9:00ぐらいに起きて、どうしても朝マックを食べたくなった。節約のためにスーパーに行こうかとも思ったが、どうしてもマフィンが食べたかった。

 ビッグブレックファストというデブ大喜びのモーニングセットを注文した。

 ハッシュドポテト・パンケーキ・マフィン・スクランブルエッグ・アイスカフェオレで780円。朝ごはんにしてはややリッチである。しかし、食べることが生きがいのわたしは欲望に抗えない。なんと言っても今日は無職脱却の記念日なので、今日ぐらいいいだろう。

 

 素晴らしく満腹になって、家に帰って気絶してしまった。1日活動するために食べた朝ご飯でドカ食い気絶をやらかした。悔しい。

 4時間ほど眠った。とりあえず風呂に入らなければならない。わたしは典型的な風呂嫌いで、いつまでも先延ばしにしてしまう。いっそお楽しみイベントにして銭湯に行けばいいと思いついたが、別に以前のようにガスが止まっているわけでもないため、もったいないので諦めて自宅で済ませる。

 

 

 バカデカいマシュマロを返す。最近はあまりモチベーションがないので、2~3日に一回まとめて返している。あらゆる観念についての言語化の機会を与えられることはとてもありがたい。面倒くさいと思うことももちろんあるし(最近は特にそう)、「うるせ〜〜〜〜!!!自分で考えろカス」とブチギレ発狂したくなることも時々あるが、まあ暇でやることもないので、とりあえず惰性でやっている。

 

 

 

 元バンドマンの友達がバンドを数年ぶりに再開するというので観に行く。これから、彼のバンドのデザイン全般を行うことになるので、下見も兼ねてということでゲストという形で呼んでくれて、ドリンク代だけで観ることができた。

 すごくいいバンドだ。わたしのフォロワーもきっと好きそうだと思う。オルタナ寄りのシューゲイザーが好きなら、たぶん好きになる。キャッチーでもあり不思議でもあって、何度聴いても新しい気持ちになる。Year After Yearというバンド。サブスクも1曲だけあるので、よかったら聴いてみてね。

 他のバンドもいいバンドで、全体的にレベルの高いライブだった。

 

 Year After Yearのメンバーを紹介してもらった。デザインができるメンバーがいるのに、どうしてわたしに依頼してくれるのだろうとは思う。おそらく以前その友達が言っていた、全てのクリエイターに敬意を払いたいという言葉に由来するのだろう。自分たちでやるのが一番安上がりだけれど、まあ確かに自給自足だけでは世界は広がらない。

 友達にお酒も奢ってもらって、友達の友達(こちらも元バンドマン)と仲良くなって、気分よくライブハウスを出た。

 

 

 

 その後、チャトレの面接と体験入店に行く。いよいよ免許証を使う時が来た。

 オフィスは驚くほど綺麗だった。メンズエステの時もそうだったが、こういう女の子が商品である事業の事務所はびっくりするぐらい綺麗にされていて、アメニティやお菓子までたくさん置いてある。

 一方、コンカフェやキャバクラなど飲み屋となると、めちゃくちゃ汚かったりする。どうしても店舗面積が限られているし、何せみんなが土足で歩き回るのだから仕方ないのだろう。おもしろい違いだと思う。

 

 給料システムや配信サイトの使い方などの説明を受けて、体験することになった。

 まあ簡単にいうと、バーチャルセクキャバという感じだ。どこまでアダルトにやるかというのは個人の裁量らしい。わたしはそこまで過激にやりたくないというか、そこまでしてめちゃくちゃ稼ぎたいわけではないので、ほどほどにそれなりにやっていく。

 会話もほとんど下ネタ中心で、精神的に参りそうにもなったが、触られることは絶対にないので、給料が発生するならまあよしとする。何よりも異常おじさんの観察がおもしろい。性欲で日本語がおかしくなった彼らも、昼は社会に出てまともな顔をして、まともな日本語で会話をして働いているのだ。

 

 やっぱりコンカフェはいい仕事だったなと思う。まあこちらにも下ネタしか言わない言葉のセクハラが大好きなキモ・異常おじさんもいるが、だいたいの客はお酒を飲んで他愛もない会話をするのが好きで来るので、精神衛生にはよかった。

 

 

 夜もだいぶ遅いので、眠すぎて気が狂いそうになりながら、3時間ほど配信した。日払いの給料を受け取って、自宅に帰る。

 今日もなんだかんだ充実した1日だった。無職になってからも忙しい日々を送れていたというのは恵まれている。今日からまた労働者だ。なんとかやっていきたい。お金は大事。

 

 

 

ようやくほぼ無職を終える

 

 

 6時半に起きたつもりが、7時過ぎだった。今日は原付免許のリベンジをしに行く。もうめんどくさいのですっぴんで行こうかと思ったが、免許を持っている友人から、免許証の写真はその場で撮ると聞いていたので、爆速で身支度をした。

 

 フリーターをやっていると忘れがちになるのだが、朝7時台の電車は満員電車である。しかも大阪メトロであるから、なおさらすごい。

 数分おきに来る電車のすべてが満員で、この満員電車を構成するひとりひとりの個人に目的地があり、そこから始まる1日があるということが恐ろしいことに感じられた。

 友人からもらった交通安全リーフレットを読みながら、免許試験場に向かう。9:30から学科試験だ。

 

 正直、落ちてもおかしくないと思っていた。インターネットに落ちている模擬試験は何回かやったけれど、何回やっても満点は取れない。50問中44問〜46問正解というところで、運が良ければ受かるし、悪ければ落ちる、ぐらいの出来だった。

 実際に試験を受けても、知識というよりは日本語力の問題ではないか?みたいな問題がちらほらあって、終わった後も気が気でなかった。合格発表のモニターに自分の番号があって、安心半分、驚き半分という感じだった。

 深夜にパラパラパラパラ走っているヤンキーたちも(無免許運転ではない限り)この試験をきちんと突破しているのだと思うと、ヤンキーって意外とすごいやつらなのかもしれない。

 

 

 学科試験に合格したので、技能講習に行った。炎天下での原付お試し運転。わたしは運動神経がクソほど悪いので心配していたら、案の定めちゃくちゃヘタクソだった。ブオーンと勢いよくぶっ飛ばすか、ヘロヘロと不安定に揺れながらでしか前に進めない。ぶっ飛ばしすぎて講師に「もっと力抜いて!」と注意されたが、力を抜くとアクセルを回せなくて倒れそうになる。難しい。

 2時間ほどやって、まあなんとか最低限の運転はできるようになった。講師には、「最初はどうなることかと思った」と言われた。奇遇なことに、わたしもそう思っていた。

 

 技能講習と知識講習の間に50分の休憩があったので、免許試験場のためにあるとしか思えない立地の喫茶店に行った。50分というのは、喫茶店でくつろぐにはやや短すぎる。ピラフを食べた。

 そして、知識講習の前に、免許証の写真撮影があった。すっぴんで来なくてよかったと思った。前髪の調子が悪いが、お役所にそんなことも言っていられない。盛れていますように、と祈るほかはなかった。

 知識講習は、ほとんど学科試験の勉強内容と同じで、学科試験をパスできたならこんなん聞く必要ないやんけ、と思いながら聞いていた。

 

 すべてを終えて、無事に原付の運転免許証を手に入れた。前髪はバーコードみたいになっていた。シースルーバングとバーコード前髪の違いって何なんだろうと思う。免許が取れたのがうれしくて、いろんなSNSでいろんな人に自慢した。免許なんてどうせみんな持ってるのに。

 チャトレを紹介してくれた友達に連絡して、とりあえず明日の夜に体験・面接に行くことになった。これでようやくほぼ無職を終えることができる。

 

 

 梅田に出て、久しぶりに連絡をくれた大学の同期と晩ごはんを食べた。大学の同期のほとんど誰とも連絡を取っていないが、数名だけインスタで繋がっている。

 彼は同性愛者で、同性愛者ゆえの恋愛の悩みや苦しみをよく話してくれていたのだけれど、今は素敵な彼氏がいるとのことで、わたしまでとてもうれしかった。いろいろな惚気を聞かせてくれた。人一倍悩むほうである彼が無事に幸せそうで安心した。これからもたくさんの壁があることが予測されるが、なるべく二人がすこやかに幸せであってほしい。

 

 

 そして、コンカフェに出勤する。わたしのコンカフェ出勤日は客入りのムラがある。週末に誰も来ない日もあれば、平日に3~4人来ることもある。長年この業界で働いているが、いつまでも読めない。

 

 21時ごろに、旅行中だという中華系の客が来た。日本語が上手いので、はじめは日本人だと思っていたのだけれど、よくよく聞いてみるとややアクセントの位置が日本語とずれている。とはいえ、外国人観光客で日本語を日常会話レベルで話せる人はそう多くはないので、そこそこ驚いた。

 おもしろい青年だった。香港には日本みたいにCDを積んでイベント(握手会・特典会)に参加するという文化はないということを教えてくれた。また、名古屋で、交差点の真ん中で「俺を轢け!」と叫んでいる酔っぱらいのサラリーマンを見たとも言っていた。

 おもしろい関西弁を教えてほしい、と言われたので、「ばり」を推しておいた。ばりしんどい、ばりうまい、ばりおもろい。

 

 

 今日もおもしろい日だった。何よりも免許を取れたことがいちばんの収穫だ。やはり生きているといいことがある。

 明日はチャトレの面接の前に、バンドマンの友人がゲストでライブを見せてくれるという。どうも、ジャケ写やグッズのデザインをわたしに依頼したいと思ってくれているらしく、その情報収集のような感じだ。ついでにバーカンのお酒も奢ってくれるらしい。よろしくお願いします。

 朝から夕方ぐらいまでは予定がない。たくさん寝ようと思う。ここ数日、ほぼ無職なのに寝不足だ。無職のいいところは時間がめちゃくちゃあるところで、寝ようと思えばいつでもどれだけでも寝られるはずなのに、予定を詰め込みすぎてそれらを殺してしまっている。もったいない。

 明日もいい日になりますように。

 

 

 

 

本当にTwitterが向いていない

 

 

 睡眠に関してはかなり神経質なほうで、翌日に朝から予定があって「起きなければ」と思いながら寝ると、めちゃくちゃ寝つきが悪い。

 さらに昨晩は、寝る前にストロングゼロの青リンゴ味を飲んでそこそこに酔っていて、動くのが面倒だったので、歯磨きをせずに布団に入ったのだけれど、歯を磨いていないという自意識と口内の不快感で、なおさら寝つきが悪かった。

 3時間程度の睡眠をとって、8時半頃から今日の活動を始めた。

 

 

 

 12時集合でフォロワーと喫茶店に行く。彼女は昨日はじめてDMを送ってきてくれたフォロワーで、相互ではない(鍵垢なのでおそらく閲覧用のアカウントだと思われる)。わたしは喫茶店に誘われると、相手が誰であっても、予定が合わないなどではない限り断らない。いつか刺されてもおかしくないなと思う。

 デカスタグラムの投稿数を年内にあと20件ほど増やしたい(200件を突破したい)ので、最近は積極的に知らない街に行っている。今日もはじめて降りる駅だった。

 

 

 フォロワーはわたしに声をかけるなりすぐに、早めの誕生日プレゼントをくれた。レモンケーキとウィンストン・キャスターのカートン。2日連続で煙草のカートンをもらってしまっている。本当にありがとうございます。ちなみに誕生日は6月2日です。お祝いしてね。

 やや早めのプレゼントをいただいて、あらかじめ下見していた喫茶店に入る。彼女はDMで「ごちそうします」と言ってくれていて、いつも通りのアイスカフェオレをごちそうになろうとしていたら、「お腹空いてたら何か食べてくださいね」と言ってくれた。そんなことがあっていいのか。「いやあさすがにそれは……」とかなんとか言っていたが、結局シナモントーストをごちそうになった。図々しくてすみません。

 

 初対面特有の変な空白を挟みつつ、楽しくおしゃべりをした。わたしが自分のことについて話すと、「ブログに書いてらっしゃいましたね」とちゃんと(?)言ってくれる。どうやら、かなりバカデカい愛を見ている人らしい。かなり昔の話をしても「ブログに(以下略)」と返ってくる。さすがにすごすぎると思った。わたしには他人のブログの内容をそこまで覚えていられる自信がない。

 

 

 わたしはシナモントーストを、彼女はドライフルーツのケーキを食べ終え、わたしの次の予定までにやや時間があったので、2軒目に行こうということになった。せっかくデカ愛ちゃんに会うために時間を用意してくれたのだから、1軒だけでは申し訳ない。「次の喫茶店は出します」と言うと、「いえいえ、おごりますよ」と言われた。おごられまくり・咲きまくり・乱れまくりで、さすがにヤバすぎる。

 

 Googleマップで見つけた次の喫茶店は、徒歩10分程度ということで、めちゃくちゃ暑かったが歩くことにした。迷って変な道に行ったりもして、なんとかたどり着いたが、どう見ても煙草は吸えなさそうな感じだった。

 少し奥まったところに、Googleマップに載っていない喫茶店を見つけて、「野性の喫茶店だ!」と喜んだのも一瞬、日曜日だからか開いていなかった。わたしはしばしば喫茶店の日曜日トラップに引っかかる。

 他に探しても見当たらないので、残念ながらお別れすることにした。絶対にまた誘ってくださいねと言って、大阪モノレールに乗った。

 

 

 

 モノレールに乗ってから、逆方面の電車だったことに気づいた。立命館大学いばらきキャンパスで行われているイベントの、フォロワーが主催している古本市に向かうはずが、大阪国際空港に着いてしまった。今日も今日とてどんくさい。

 南茨木駅で降りて、立命館大学に向かう。暑すぎて変になるかと思った。日焼け止めをまだ買っていないので、焼けないように長袖で来たのだけれど、かなりの失敗だった。道中、素敵な喫茶店を見つけたので、時間があれば帰りに寄ろうと決めた。

 

 立命館大学いばらきキャンパスは全面禁煙らしく、最寄りのセブンイレブンの灰皿が無法地帯になるとフォロワーは言う。その無法地帯の灰皿を囲んで、軽く雑談をする。ちなみに彼とも初対面。初対面の割にはお互いにフランクに話したと思う。

 ちなみに、ここでわたしは珍しく、ハイライト・メンソールを吸った。夏になるとたまにメンソールが吸いたくなる。メンソールで一番うまいのはハイライトだと思う。

 

 彼のブースに連れて行ってもらう。蔵書リストを事前に見ていて、お目当ては「戦争とデザイン」という本だったのだけれど、もう夕方だったこともあって売り切れてしまっていた。

 やはり専門の分野が違うので(彼はおそらく心理学)、あまり趣味が合わないのかも……と思っていたところに、西加奈子の文庫版「アイ」を発見した。「さくら」「ふる」「地下の鳩」もあったので、まとめて購入する。4冊で600円と聞いておったまげた。無職の財布にやさしすぎる。無職はお金はないが時間だけは無限にある。あまり小説は読まないほうだが、せっかくなので読もうと思う。(ちなみに、家に帰ると本棚に新書版「アイ」があった。積読だったので気づかなかったが、2冊目となってしまった。新書のほうを飾っておこうと思う。)

 

 

 彼と別れて、往路で見つけた喫茶店を目指す。「喫茶・食事・たばこ」と看板に書いてある、信用できる店だ。店内に入ると、電気が暗くてもうやっていないのかと思ったが、シンプルに客がいないので節電していただけだった。節電しているのでもちろん冷房も切ってある。汗だくになった。

 しかし、こういうイレギュラーが発生しても、それを楽しむことこそが喫茶店の味わい方なのだ。簡単にGoogleのレビューに★1をつける心の狭いアホは、喫茶店のことを何もわかっちゃいない。流儀がなっていない。

 

 

 煙草をふかしながらTwitterを見る。マシュマロを開くと、まあなんか最悪なことになっていた。昨日のブログに書いたお客さんのことを「くれているのは愛じゃなくて金と飯」「若い女を観察対象にしているだけ」と言うマシュマロが届いている。

 ふざけるなよ、と思ってうんたらかんたら誠実に返したら、またうんたらかんたら変な揚げ足取りみたいなマシュマロが返ってきた。本当にいい加減にしてくれ。どうせこういう意見は真にわたしのためを思って言っているのではない。どうせ、相容れないイデオロギーはとことん否定する姿勢のもとに送られてきたものだ(本当のところはどうかはわからないが)。

 フォロワーの良心のもとに成り立っているコミュニケーションツールで好き勝手なことを言うな。自分のタイムラインでやれ。

 

 わたしとそのお客さんの関係性は二人にしか見えない。少なくともインターネットをぽちぽちやっているだけの人には見えないものがたくさんあるし、当然そちらの方が多い。5年もの付き合いで起きたことをたった数百字のブログで伝えられるわけがない。

 しがないサラリーマンが数十万円の伝票を「これで俺が支えになれるなら」とニコニコ支払ってくれたことも、同伴で琵琶湖花火大会に行ったことも、激務の中わざわざ休みを取って淡路島のハローキティスマイルに連れて行ってくれたことも、何も知らないおまえらに、何を言う権利があるんだよ。

 

 なのに、その”見えないもの”を勝手に憶測して、「上下関係がある」だとか、「あなたが男だったら見向きもしなかった」だとか、しょうもないタラレバで人が誇りに思っている人間関係を貶して、いったい何がしたいんだ。わたしがそれを素直に聞き入れたら満足なのか? お節介にもほどがある。

 何が「そう思い込みたいだけ」だよ。他人を見くびるな。ナメてんのか。幼稚園児じゃねえんだよ。自分の善悪ぐらいは自分で決める。放っておいてくれ。

 

 水商売を「買う/買われる」「性的搾取/経済的依存」という大枠な構造でしか捉えられず、その構造をなす個々のケースにおけるニュアンスの違いがあることを受け入れられないなら、そんなお気持ちリベラルは滅んでしまえ。邪魔でしかないから。そんな凝り固まった観念では、誰も幸せにできない。

 

 書いていて疲れた。インターネットごときに怒りという感情を持っていかれるのだから、わたしはつくづくインターネットに向いていない。もうTwitterを消してしまいたい。なんでこんな愚かなことをやっているんだ。意味がわからなくなってきた。

 

 

 

 あれこれと考えているうちに、次の予定の時間がやってきた。次は1年以上ぶりに大好きなフォロワーと喫茶店。1日に3回も喫茶店に行ってしまうのは、さすがに趣味の範疇を超えた依存症だと思う。

 

 なんばのグリコ付近で待ち合わせて、アメ村の「とまと」を目指す。日曜日でも開いている、24時間営業の喫茶店。ありがたい。しかも、市内の他の24時間営業の喫茶店に比べて、圧倒的に安い。そして量が多い。とてもありがたい。

 諸事情あって、彼女も現在無職。無職と無職の会合である。わざわざ市外からなんばまで出てきてもらったので、交通費を考慮してわたしがごちそうすることにした。二人ともカレーを食べた。おいしかった。ちなみに味が濃いもののあとに吸うハイライト・メンソールもうまい。彼女から、アークロイヤル・パラダイスティーを2本もらった。

 やはり久しぶりに会う友達というのはとても愛おしい。今この瞬間まで生きてきてくれてありがとう、と思う。彼女は、とてもやさしい呼び方でわたしを「まうちゃん」と呼んでくれる。そこがとても好きだ。

 

 お互いの身の上話や、共通のフォロワーの現状など、他愛もない会話をして、飲み物がなくなったので、ストリートアルコールに移ることになった。ストリートアルコールは、無職にやさしい趣味である。200円あれば1~2時間は潰せる。

 わたしは檸檬堂を、彼女は男梅サワーを持って(ここは彼女が奢ってくれた)、三角公園で飲む。しかしわたしが急激な眠気に襲われた。それもそうだ。3時間の睡眠で朝から動き回っている。お酒はずいぶんと残っていたが、わたしの家に帰る体力が尽きる前に、彼女を駅まで送ることにした。

 

 

 今日はフォロワーずくめの1日だった。わたしはインターネットに生かされているなあ。今日会ってくれたフォロワーも、これまで会ってくれたフォロワーも、これから会うことになるフォロワーも、みんなありがとう。わたしはあなたたちに生かされています。

 でも本当にTwitterが向いていないと感じることが増えてきたので、どうしたものかと考えている。やめるにしてはやめたくないし、やめないにしてはやめたい。なんとも難しい。

 

 明日は免許リベンジだ。あと久々にコンカフェに出勤する。早くやめたいのに、なかなか言い出せずにずるずるやっているの、本当に愚かだと思う。

 21:00過ぎとまだ早いけれど、今日はもう布団に入ろう。明日は7時に起きなければならない。

 

 

 

 

死ぬわけにはいかない

 

 

 今日は2回目の更新。8時に起きて、二度寝して、10時に起きた。現実から逃げるように眠ったが、起きても気分は暗かった。

 ひとつ前の記事にも書いたが、無職である現状を叱られたことについて、ひどく落ち込んでいる。無職であることがつらいというよりも、助けてほしい人に叱られたことがつらい。

 

 

 

 今日もモーニングを食べに行く。喫茶店のモーニングを食べるたびに思うが、これで人は本当に満腹になるのだろうか。わたしには全然足りない。

 ここのモーニングセットはドリンクの値段が据え置きのままサービスでついてくるので、オトクだなみたいな気持ちで食べているけれど、正直なところもう500円払うからもっと食わせてくれと思う。わがまますぎるかな。

 

 久しぶりにバカデカいマシュマロを返す。昨日はあまりにも億劫で返す気にならなかった。今日もあまり乗り気ではなかったが、溜まっていくと返すのがさらに億劫になるし、勇気をだして相談してくれたり、やさしい気持ちを送ってくれたりした人たちを無視するのは心が痛いので、なんとかバカデカいマシュマロを返し終えた。

 

 

 

 洗濯をして、軽い掃除をした。そして、やることがなくなった。だらだらとTwitterを見る。怒っている人ばかりで気が滅入った。

 

 なぜだかわたしのタイムライン(と、おすすめ欄)はトランス問題が盛んに取り上げられている。これはわたしのタイムラインの構築の失敗による偏りなのか、今のTwitterが全体的にこうなのかはわからない。トランスの差別に反対する人と、トランスの受け入れは女性差別に繋がるという人と、その他の人が、わかりやすく強い言葉で、それぞれのお気持ちをぶちまけている。

 今のわたしにはとてもつらいタイムラインだった。現実がつらくて、ベッドの上でほとんどしかばねになりながらTwitterを見るぐらいしかできないのに、Twitterまでもがつらい感じになっていて、いよいよ逃げ場がない。インターネットは救いではなかった。

 

 わたしがアンチフェミニズムに走ったときに似ている、と思った。その後、それが間違いだったとわかって反省したこともあって、いまさらトランス差別をする側の人間になるつもりはないが、これだけ怒っている人がたくさん目に入ると、正直ちょっと嫌になってしまう。ノンポリだと非難されるのは承知の上で、よそでやってほしいと思ってしまう。

 

 まあでも、他人は変えられない。わたしがTwitterを見ないようにするしかない。しばらくはTwitterはあまり見ないようにしよう。

 

 

 

 眠くはなかったけれど、やることもないので、1時間ほど寝たり起きたりを繰り返した。

 大好きな友達からLINEが来て、「つらいならいつでもうちにおいで」と言ってくれたが、わたしはその後に予定があるので、今日は行かないことにした。

 この友達には本当にお世話になっている。こんなにもいつでも味方でいてくれる友達は、この子の他にはもうできないだろうと思う。この子との出会いもインターネットだった。わたしはインターネットに生かされている。

 

 夜の予定は、5年ほど付き合いのある、キャバクラ時代からのお客さんとの焼肉デート。後述するが、わたしはこの人のおかげで命を繋ぎ止めてきた。この人と出会うために水商売をはじめたのかもしれない、と思えるほどだ。

 

 

 焼肉デートまで時間があるので、今日もシェアサイクルで海に行こうと思い立った。先日は、方向感覚にまかせて適当に行ったので気づかなかったのだけれど、どうやら大阪にも海の見えるスポットはあるらしい。Googleマップには「中央突起」と書かれている。変な名前だ。先日わたしが行ったところのもう少し北にあるそうだ。今から出れば、ちょうど夕焼けが見えるだろう。

 千日前通をひたすら西に行く。昨日が雨だったこともあってか、涼しくてサイクリングにはもってこいの気候だ。

 

 しばらく行くと、お客さんから「早いけど、大阪に着きました」というLINEが来た。約束より2時間も早くて驚いた。

 海を見に行くのでいっしょにどうか、と聞くと、荷物が多いので、とやんわり断られた。1人ででも行こうかと思ったけれど、2時間も放置するのも忍びないので、今日は夕焼けサイクリングを諦めた。わたしには暇があるからいつだって行ける。べつに今日じゃなくてもいい。

 

 

 お客さんとの待ち合わせ場所に行くまでの間に、あまりにも素敵すぎる喫茶点を見つけたので、思わず入ってしまった。そもそも焼肉の前に喫茶店に行くことになっていたので、ここで現地集合ということになった。

 

 綺麗なおばあさんがやっている喫茶店で、アイスカフェオレにはホイップクリームがのっていた。ホイップクリームをのせてくれるタイプのアイスカフェオレに出会うと、ちょっとうれしくなる。

 チョコバナナパフェがメニューに書かれていて、最近のわたしはパフェを食べたかったのでものすごく迷ったが、このあと焼肉に行くことを考えて、また次回のお楽しみにした。

 

 会うのは約1ヶ月ぶりなので(お客さんが激務でだいたい1~2ヶ月に1度しか会えない)、1ヶ月間にあったことをお互いにたくさん話した。早めの誕生日プレゼントということで、ウィンストン・キャスターのカートンを買ってきてくれた。ありがとうございます。

 くだらないおしゃべりをたくさんしているうちに、1時間が過ぎて、焼肉デートに移行した。

 

 

 

 近鉄電車に乗って、日本橋から鶴橋に行く。鶴橋は焼肉(コリアタウン)の名所だ。高級焼肉店から大衆焼肉店まで、とにかく焼肉屋がたくさんある。

 

 数年前にも鶴橋で焼肉を食べたが、たしかそれは2018年ぐらいで、その間にオリンピックを挟んでいるので、多くの店が禁煙になっていた。わたしもお客さんも喫煙者で、なかなか入れる店がなくて困ったが、1軒見つけて入った。

 彼はわたしの幸せそうな顔を見るのが唯一の生きる希望だそうで、どんな要望を伝えてもほとんどNGを出さない。怖くなるぐらいわたしを優先してくれる。ちょっと高そうだな、と思ったけれど、煙草も吸えるしおいしそうだしここにしよう、と言ってくれた。

 

 

 自分では到底食べられないようなお肉の盛り合わせをたくさん注文してくれた。

 彼はいつだってわたしがひとりではできない体験をさせてくれる。そのたびに彼は、これぐらいしか俺にはできることがない、と言う。彼は「これぐらい」と言うけれど、すべてわたしには見合わないぐらいの価値がある。

 

 彼は肉をどんどん焼いてくれるので、うまいうまいと食べてるうちに、あっという間に胃もたれを起こした。25歳を過ぎたあたりから胃もたれをするようになった。何を食べても大丈夫だった屈強な胃袋が、加齢とともに弱っていく。食べることが一番の趣味なので、本当に困っている。

 安い炭水化物ばかり食べているので、ひさしぶりにタンパク質を摂取した。やはり肉は人を強くする。もっと強くなるためにドシドシ肉を食らおうと決めた。

 

 

 

 なんだかんだ今日もいい日だった。一方で、ここしばらくのうちで一番死にたいと思った日でもあった。感情がめちゃくちゃだ。統合するのが難しい。

 応募していたweb系の企業から返信があった。面接は、来週の金曜に決まった。やはり5月中に定職に就くのは厳しそうだ。どうやって生き延びようか。とにかく、一刻も早く免許を取らなければならない。

 

 明日は、フォロワーが誘ってくれたので、知らない街の喫茶店に行く。その後、また別のフォロワーが主催する古本市を覗きに行く。

 

 わたしは本当に人に恵まれている。たくさんの人に救われてここまで来た。だからこそ死ぬわけにはいかない。もらってきたたくさんの愛を無下にする裏切りは、決して許されることではない。せめて、もらってきた愛の分だけでも生をまっとうする必要がある。

 これまでわたしに関わってくれた人と、これからわたしに関わることになる人に、飽和してしまうぐらいのたくさんの幸せが降り注いでほしいと心から思う。どうがんばっても他人の人生の当事者にはなれないし、遠くから祈ることしかできないけれど、どうか全員がなるべくずっとすこやかでありますように。

 おやすみなさい。