本当にTwitterが向いていない

 

 

 睡眠に関してはかなり神経質なほうで、翌日に朝から予定があって「起きなければ」と思いながら寝ると、めちゃくちゃ寝つきが悪い。

 さらに昨晩は、寝る前にストロングゼロの青リンゴ味を飲んでそこそこに酔っていて、動くのが面倒だったので、歯磨きをせずに布団に入ったのだけれど、歯を磨いていないという自意識と口内の不快感で、なおさら寝つきが悪かった。

 3時間程度の睡眠をとって、8時半頃から今日の活動を始めた。

 

 

 

 12時集合でフォロワーと喫茶店に行く。彼女は昨日はじめてDMを送ってきてくれたフォロワーで、相互ではない(鍵垢なのでおそらく閲覧用のアカウントだと思われる)。わたしは喫茶店に誘われると、相手が誰であっても、予定が合わないなどではない限り断らない。いつか刺されてもおかしくないなと思う。

 デカスタグラムの投稿数を年内にあと20件ほど増やしたい(200件を突破したい)ので、最近は積極的に知らない街に行っている。今日もはじめて降りる駅だった。

 

 

 フォロワーはわたしに声をかけるなりすぐに、早めの誕生日プレゼントをくれた。レモンケーキとウィンストン・キャスターのカートン。2日連続で煙草のカートンをもらってしまっている。本当にありがとうございます。ちなみに誕生日は6月2日です。お祝いしてね。

 やや早めのプレゼントをいただいて、あらかじめ下見していた喫茶店に入る。彼女はDMで「ごちそうします」と言ってくれていて、いつも通りのアイスカフェオレをごちそうになろうとしていたら、「お腹空いてたら何か食べてくださいね」と言ってくれた。そんなことがあっていいのか。「いやあさすがにそれは……」とかなんとか言っていたが、結局シナモントーストをごちそうになった。図々しくてすみません。

 

 初対面特有の変な空白を挟みつつ、楽しくおしゃべりをした。わたしが自分のことについて話すと、「ブログに書いてらっしゃいましたね」とちゃんと(?)言ってくれる。どうやら、かなりバカデカい愛を見ている人らしい。かなり昔の話をしても「ブログに(以下略)」と返ってくる。さすがにすごすぎると思った。わたしには他人のブログの内容をそこまで覚えていられる自信がない。

 

 

 わたしはシナモントーストを、彼女はドライフルーツのケーキを食べ終え、わたしの次の予定までにやや時間があったので、2軒目に行こうということになった。せっかくデカ愛ちゃんに会うために時間を用意してくれたのだから、1軒だけでは申し訳ない。「次の喫茶店は出します」と言うと、「いえいえ、おごりますよ」と言われた。おごられまくり・咲きまくり・乱れまくりで、さすがにヤバすぎる。

 

 Googleマップで見つけた次の喫茶店は、徒歩10分程度ということで、めちゃくちゃ暑かったが歩くことにした。迷って変な道に行ったりもして、なんとかたどり着いたが、どう見ても煙草は吸えなさそうな感じだった。

 少し奥まったところに、Googleマップに載っていない喫茶店を見つけて、「野性の喫茶店だ!」と喜んだのも一瞬、日曜日だからか開いていなかった。わたしはしばしば喫茶店の日曜日トラップに引っかかる。

 他に探しても見当たらないので、残念ながらお別れすることにした。絶対にまた誘ってくださいねと言って、大阪モノレールに乗った。

 

 

 

 モノレールに乗ってから、逆方面の電車だったことに気づいた。立命館大学いばらきキャンパスで行われているイベントの、フォロワーが主催している古本市に向かうはずが、大阪国際空港に着いてしまった。今日も今日とてどんくさい。

 南茨木駅で降りて、立命館大学に向かう。暑すぎて変になるかと思った。日焼け止めをまだ買っていないので、焼けないように長袖で来たのだけれど、かなりの失敗だった。道中、素敵な喫茶店を見つけたので、時間があれば帰りに寄ろうと決めた。

 

 立命館大学いばらきキャンパスは全面禁煙らしく、最寄りのセブンイレブンの灰皿が無法地帯になるとフォロワーは言う。その無法地帯の灰皿を囲んで、軽く雑談をする。ちなみに彼とも初対面。初対面の割にはお互いにフランクに話したと思う。

 ちなみに、ここでわたしは珍しく、ハイライト・メンソールを吸った。夏になるとたまにメンソールが吸いたくなる。メンソールで一番うまいのはハイライトだと思う。

 

 彼のブースに連れて行ってもらう。蔵書リストを事前に見ていて、お目当ては「戦争とデザイン」という本だったのだけれど、もう夕方だったこともあって売り切れてしまっていた。

 やはり専門の分野が違うので(彼はおそらく心理学)、あまり趣味が合わないのかも……と思っていたところに、西加奈子の文庫版「アイ」を発見した。「さくら」「ふる」「地下の鳩」もあったので、まとめて購入する。4冊で600円と聞いておったまげた。無職の財布にやさしすぎる。無職はお金はないが時間だけは無限にある。あまり小説は読まないほうだが、せっかくなので読もうと思う。(ちなみに、家に帰ると本棚に新書版「アイ」があった。積読だったので気づかなかったが、2冊目となってしまった。新書のほうを飾っておこうと思う。)

 

 

 彼と別れて、往路で見つけた喫茶店を目指す。「喫茶・食事・たばこ」と看板に書いてある、信用できる店だ。店内に入ると、電気が暗くてもうやっていないのかと思ったが、シンプルに客がいないので節電していただけだった。節電しているのでもちろん冷房も切ってある。汗だくになった。

 しかし、こういうイレギュラーが発生しても、それを楽しむことこそが喫茶店の味わい方なのだ。簡単にGoogleのレビューに★1をつける心の狭いアホは、喫茶店のことを何もわかっちゃいない。流儀がなっていない。

 

 

 煙草をふかしながらTwitterを見る。マシュマロを開くと、まあなんか最悪なことになっていた。昨日のブログに書いたお客さんのことを「くれているのは愛じゃなくて金と飯」「若い女を観察対象にしているだけ」と言うマシュマロが届いている。

 ふざけるなよ、と思ってうんたらかんたら誠実に返したら、またうんたらかんたら変な揚げ足取りみたいなマシュマロが返ってきた。本当にいい加減にしてくれ。どうせこういう意見は真にわたしのためを思って言っているのではない。どうせ、相容れないイデオロギーはとことん否定する姿勢のもとに送られてきたものだ(本当のところはどうかはわからないが)。

 フォロワーの良心のもとに成り立っているコミュニケーションツールで好き勝手なことを言うな。自分のタイムラインでやれ。

 

 わたしとそのお客さんの関係性は二人にしか見えない。少なくともインターネットをぽちぽちやっているだけの人には見えないものがたくさんあるし、当然そちらの方が多い。5年もの付き合いで起きたことをたった数百字のブログで伝えられるわけがない。

 しがないサラリーマンが数十万円の伝票を「これで俺が支えになれるなら」とニコニコ支払ってくれたことも、同伴で琵琶湖花火大会に行ったことも、激務の中わざわざ休みを取って淡路島のハローキティスマイルに連れて行ってくれたことも、何も知らないおまえらに、何を言う権利があるんだよ。

 

 なのに、その”見えないもの”を勝手に憶測して、「上下関係がある」だとか、「あなたが男だったら見向きもしなかった」だとか、しょうもないタラレバで人が誇りに思っている人間関係を貶して、いったい何がしたいんだ。わたしがそれを素直に聞き入れたら満足なのか? お節介にもほどがある。

 何が「そう思い込みたいだけ」だよ。他人を見くびるな。ナメてんのか。幼稚園児じゃねえんだよ。自分の善悪ぐらいは自分で決める。放っておいてくれ。

 

 水商売を「買う/買われる」「性的搾取/経済的依存」という大枠な構造でしか捉えられず、その構造をなす個々のケースにおけるニュアンスの違いがあることを受け入れられないなら、そんなお気持ちリベラルは滅んでしまえ。邪魔でしかないから。そんな凝り固まった観念では、誰も幸せにできない。

 

 書いていて疲れた。インターネットごときに怒りという感情を持っていかれるのだから、わたしはつくづくインターネットに向いていない。もうTwitterを消してしまいたい。なんでこんな愚かなことをやっているんだ。意味がわからなくなってきた。

 

 

 

 あれこれと考えているうちに、次の予定の時間がやってきた。次は1年以上ぶりに大好きなフォロワーと喫茶店。1日に3回も喫茶店に行ってしまうのは、さすがに趣味の範疇を超えた依存症だと思う。

 

 なんばのグリコ付近で待ち合わせて、アメ村の「とまと」を目指す。日曜日でも開いている、24時間営業の喫茶店。ありがたい。しかも、市内の他の24時間営業の喫茶店に比べて、圧倒的に安い。そして量が多い。とてもありがたい。

 諸事情あって、彼女も現在無職。無職と無職の会合である。わざわざ市外からなんばまで出てきてもらったので、交通費を考慮してわたしがごちそうすることにした。二人ともカレーを食べた。おいしかった。ちなみに味が濃いもののあとに吸うハイライト・メンソールもうまい。彼女から、アークロイヤル・パラダイスティーを2本もらった。

 やはり久しぶりに会う友達というのはとても愛おしい。今この瞬間まで生きてきてくれてありがとう、と思う。彼女は、とてもやさしい呼び方でわたしを「まうちゃん」と呼んでくれる。そこがとても好きだ。

 

 お互いの身の上話や、共通のフォロワーの現状など、他愛もない会話をして、飲み物がなくなったので、ストリートアルコールに移ることになった。ストリートアルコールは、無職にやさしい趣味である。200円あれば1~2時間は潰せる。

 わたしは檸檬堂を、彼女は男梅サワーを持って(ここは彼女が奢ってくれた)、三角公園で飲む。しかしわたしが急激な眠気に襲われた。それもそうだ。3時間の睡眠で朝から動き回っている。お酒はずいぶんと残っていたが、わたしの家に帰る体力が尽きる前に、彼女を駅まで送ることにした。

 

 

 今日はフォロワーずくめの1日だった。わたしはインターネットに生かされているなあ。今日会ってくれたフォロワーも、これまで会ってくれたフォロワーも、これから会うことになるフォロワーも、みんなありがとう。わたしはあなたたちに生かされています。

 でも本当にTwitterが向いていないと感じることが増えてきたので、どうしたものかと考えている。やめるにしてはやめたくないし、やめないにしてはやめたい。なんとも難しい。

 

 明日は免許リベンジだ。あと久々にコンカフェに出勤する。早くやめたいのに、なかなか言い出せずにずるずるやっているの、本当に愚かだと思う。

 21:00過ぎとまだ早いけれど、今日はもう布団に入ろう。明日は7時に起きなければならない。