深夜2時に寝たのに、早朝4時と6時に目が覚めた。中途覚醒にはもうずいぶんと慣れたが、それはそれとして毎回ムカつく。
三度寝できそうになかったので、近所の喫茶店にモーニングを食べに行った。道中、コンビニに寄ってATMで口座残高を見たら2000円ほどあった。今日は勝ちだ、と思った。
この喫茶店のモーニングはフレッシュフルーツが付いていてありがたい。トースト・ゆで卵・フルーツ・アイスカフェオレで430円(いつも適当に払うので正しいかはわからない)。大阪のいいところは都会なのに喫茶店の価格帯が安いところ。東京だと(エリアにもよるが)おそらくワンコインでは足りない。ありがとう、大阪。
家に帰ってひとしきりTwitterを見て、短歌制作を試みる。しばらくシュルレアリスムっぽいことを実験していたが、なんとなく方向性が定まってきた。角川短歌、間に合うかな。あと30首ぐらい詠まなければならない。
短歌を作るのは疲れる。脳の偏った一部分だけを酷使する感覚がある。どれだけあーだこーだ悩んでもたったの31字にしかならない。それが短歌のおもしろいところなのだが、いかんせんどっと疲れるので1日に作れる短歌の数はそんなに多くない。
散歩に出ようと思い立って風呂に入った。今日も排水溝が詰まっている。パイプユニッシュを買うのを毎日忘れてしまう。
誰に会うでもないが化粧をした。日差しが強いので日焼け避けになるだろう。
自宅から30分ほど歩いたところに気になる喫茶店があるので、まずはそこを目指して歩いたのだけれど、あいにく閉まっていた。通りがかるときはいつも開いているのに、わざわざ行くといつも閉まっている。そういう縁なのかもしれない。
さらに30分ほど歩いていると、見たことのない喫茶店に出くわした。持ち金を気にしつつ入る。気さくなおじちゃんとおばちゃんの夫婦が経営している店だった。
入ってすぐの席には中華系の観光客がいた。奥まった住宅街にあるのにこんなところにも旅行客はいるのかと思った。トイレに行こうと席を立った観光客に、おじちゃんが日本語ゴリ押しで説明して、伝わっているわけがないのがおもしろかった。
アイスカフェオレがデカくてありがたい。自宅からはやや遠いが、気が向いたらまた来ようと思う。
喫茶店を出て適当に2時間ほど歩く。河川敷に行ってみたかった。大阪に来てから、河川敷というものに行っていない。
大阪の河川敷は京都のそれと違ってかなり整備されていて、雑草が生い茂っているとか、道が砂利ででこぼこだったりとかがなかった。ちゃんと道路になっている。しかも海抜の関係でコンクリートの堤防があって、川自体はあまりよく見えない。おもしろくなかった。
途中で変なトマソン、変な壁画、変な看板を見つけた。路上観察は楽しい。赤瀬川原平の気分になれる。
そこそこ疲れたけれど、まだ午後1時過ぎなので、帰るのももったいない。早起きすると1日が長い。
シェアサイクルで海に行こうと思い立った。去年の夏、精神的に落ち込んでいた時、好きな人が夜通し運転して、夜明けの海に連れて行ってくれた。海に行くのはそれ以来だ。
方向感覚だけを頼りに、大阪湾を目指す。大阪港が近づいてくると、あらゆる店や建物の名前に「港」「潮」という字がついていてわくわくした。やはり初めて来る街は魅力的だ。
大阪湾は工場地帯としてかなり開発されていて、橋を渡っているとき以外は、ほとんど海が見えなかった。海岸の手前に工場があるので、敷地内には入れず、先に進めないのだ。残念。
工場へ向かうだけの道の途中に、喫茶店を見つけた。2軒並んでいた。どちらも喫煙可能店。おそらく工場で働く人たちの休憩所だろう。軽食も用意されているタイプの喫茶店だった。
予算的にも体調的(カフェインを摂りすぎると気分を悪くする)にもあと1軒が限界なので、とりあえず外装が好きなほうに入った。気さくなおばちゃんが出迎えてくれた。訛りが大阪っぽくなかった。
またアイスカフェオレを頼む。今日はとても暑く、たくさん汗をかいたため、サービスの水をごくごく飲んでいると、すぐにおかわりの水を持ってきてくれた。やさしい。「ペットボトル持ってるならそこにも入れたるで」と言ってくれたので、お言葉に甘えて、ほぼ空だったジャスミン茶のペットボトルにひえひえの水を入れてもらった。なみなみになるまで入れてくれた。やさしすぎる。
店舗の奥は何かの事務所になっているようだった。トイレはその事務所のほうにあった。おもしろい構造になっている。喫茶店のこういうところが好きだ。
せっかく海沿い(海は見えないが)に来たのだから、海を要素に入れた短歌を作ろうと、iPhoneのメモ機能を開く。Twitterは閉じておく。短時間でもデジタルデトックスは効果がある。
おばちゃんが途中でクーラーを入れてくれるものだから、つい居心地がよくて長居してしまった。シェアサイクルは時間単位の貸し出しなので、早く帰らないといけない。
往路とは違うルートで、こちらもまた方向感覚だけを頼りに自宅を目指す。寂れた商店街、放課後の中学校、子供たちが遊ぶ公園、いろいろなものを通り過ぎて、サドルでお尻が痛くなってきた頃には、知っているルートに回収された。
やはり散歩やサイクリングは楽しい。引きこもり精神とアクティブさが相まって、一人でいるとどこまでも行ってしまう。
今日は初めての喫茶店に2軒も行けたのでよかった。デカスタグラムを更新する。175件の投稿。年内に200件を超えられるだろうか。あと6ヶ月半で25件ということは、平均1ヶ月に4件は開拓する必要がある。そんなに行けるかな。
メールフォルダを見ると、バイトの応募としてポートフォリオと履歴書を送ったweb系の企業から、「ぜひ面接に来てください」という返信があった。書類選考は通ったということだ。ありがとう。ぜひ雇ってください。
無職だからと焦っても仕方がない。ない仕事はないのだ。なるべく早く決める必要はあるが、選考中に焦っても意味がないので、それならば有意義に過ごしたほうがよい。開き直って無職を謳歌する。節約する必要はあるが。
明日はラーメン屋のお試し勤務だ。お試し勤務をしてから、採用されるかどうかが決まるらしい。
お試し勤務は2時間だけなので、それ以外の時間の使い方に悩む。
タイミーで短時間の日払いバイトを入れたい。タイミーは飲食店とコンビニの募集が多い。飲食店の応募要項には「ネイルはご遠慮ください」と書かれているので、オフするまでは行けないし、オフするにもお金がかかるので行けない。一方、コンビニの応募要項には、ここ3年以内の経験者のみと書かれている。わたしがコンビニで働いていたのは7年前だ。
どうしてこんなにもうまくいかないのだろう。
web系の企業もラーメン屋も受かったらめんどくさいな、と楽観的なことを考える。web系の企業はフルタイムなので、こちらに受かったらラーメン屋を蹴らなければならない。逆に、ラーメン屋だけ受かったら、おそらく週2~3しか入れないので、掛け持ち先を探さなければならない。
チャトレを始めるために原付免許を取りに行きたいのだが、明日はお試し勤務が昼間にあるので行けない。web系の企業の面接はおそらく明後日になるので、それも行けない。その次は土日なので免許センターが開いていない。じれったい。人生はつくづくうまく進まないものだな。
なんだかんだ今日もいい日だった。外に出ると気分がいい。何よりもお腹がすいた。節約したいときにお腹がすくのは結構ムカつく。喫茶店にはお金を払ってでも行きたいが、どうでもいいごはんはお金を払ってまで食べたくない。
明日はお試し勤務をがんばろう。たぶんいい日になる気がしている。